2025年度当初 社長メッセージ

世界の各地では、混乱と争いが続き協調し秩序を保たなければならない時に各国の思惑がぶつかり合って未来の見通しもないままに分離と分断が続いています。日本においても災害復興や新型コロナウィルス感染症後の経済復興、物価上昇など、世界との協調など国家運営に難しいかじ取りを迫られる中、与党である自民党が大敗し少数与党となり混迷を深めています。

2024年のはじめに発生した能登半島地震は、政府と保険業界の使命が問われる出来事でした。その対応の中、損害保険各社の不適切な行為から端を発した金融庁の業務改善命令により、損害保険業界の意識変革が求められるようになりました。意識変革の根幹は、顧客本位の業務運営方針です。顧客本位の業務運営方針については、業務改善命令に対応する慣習の見直しは損害保険各社で行われています。制度、規則については模索中で確立されておらず、はっきりとした方針は示されていません。そうした中、損害保険各社は、物価上昇や災害の頻発などに伴う保険料の値上げ、引受けの厳格化など顧客本位と経営についても問われています。

これらの影響は、当社にも確実に影響を与えます。どのような変化が訪れようとも当社の経営理念「真心を幸せに変える」は、不変であり変化することはありません。理念は不変ですが、理念を実現する方法は、常に少しでも良い方法がないかと考え、失敗を恐れずに実行し、変化させ続けなければなりません。「お客様が安心とともに夜眠れて、希望とともに朝目覚めることができる日々を過ごすために、我々に何ができるのか」、「お客様に万が一の危機が訪れた時に、お客様が絶望することなく立ち上がれる力に、我々がなれているのか」、この疑問を常に持って行動し進化し続けることが我々の顧客本位のあるべき姿(使命)だと確信します。

2025年度は、「不変」と「進化」をテーマに物事の本質を見つめ、約束を守り、公正に行動をしたいと存じます。

2025年4月1日
株式会社 アクセス
代表取締役 花田 武